シャーロック・ホームズの最後のあいさつ

ここに名探偵シャーロック・ホームズは、全世界の読者にむかって最後のあいさつをおくることになった。
ドイル晩年の第四短編集で、1908年から1917年へかけて発表された全7編を収録する。
怪奇小説的な展開を示す「藤(ウイスタリア)荘」、希代の悪党を向こうにまわしてホームズが秘策をねる「フランシス・カーファクス姫の失踪」、下宿人の不審な挙動から真相に到達する「赤輪党」、恐怖の一夜の怪をさぐる「悪魔の足」、切り取った耳が送られてくる不気味な発端の「ボール箱」、そして「シャーロック・ホームズの閉幕詞」と題された「最後のあいさつ」等、ホームズにはじまり、ホームズにつきるとまで絶賛される本格的短編の粋!他、「ブルース=パーティントン設計書」「瀕死の探偵」収録。
「高名な依頼人」をはじめ、「サセックスの吸血鬼」「這う男」など、お馴染みベーカー街221Bを訪れる様々な依頼人が持ち込む難事件。
あるいは、サセックスのささやかな家に隠遁したホームズを待ち受ける怪事件……。
1887年『緋色の研究』で颯爽と登場し、たちまち名探偵の代名詞として奉られるほどの人気を博したシャーロック・ホームズは、4長編56短編で全世界のファンを魅了し、いま鮮やかに退場する。
本書はその最終短編集を、<ストランド・マガジン>掲載時の挿絵を付してお届けする待望の全訳版である。
「読者諸君、いよいよこれでシャーロック・ホームズともお別れだ!」インドに従軍して帰国したワトスン博士は、ふとしたことからベーカー街221番地Bに風がわりな友人と同居することになった。
その名はシャーロック・ホームズ!かくしてホームズとワトスンの不朽の名コンビが誕生することになった。
二人が手がけた最初の事件、それが本書「緋色の研究」である……空家の中で殺されて謎の死体、その壁に血書された“復讐”の文字。
この怪事件にとまどう警察当局をしり目に、ホームズの快刀乱麻を断つあざやかな推理は、過去にさかのぼって驚くべき真相に到達する。
ホームズが全世界の読者に初登場のあいさつを送った記念すべき第一作!ある日、ホームズのもとに若い女性依頼人が現われた。
十七歳の時、インドから帰国した父親が失踪して以来、毎年のように彼女のもとに贈り主不明の真珠が送られてくるという。
無限の富を持つとみられる軍人の怪死からはじめて明るみに出た“四人の署名”の秘密。
インド王族の秘宝をめぐる争奪戦に介入したホームズの大活躍が始まる。
昔の呪われた伝説が、いまなお生きているのか、西部イングランドの名門、バスカヴィル家の当主が、突然、謎の変死をとげる。
死体には外傷はないが、その顔は恐怖にゆがみ、かたわらには巨大な犬の足跡がついていた。
闇にきらめく灯火。
火を吐く悪魔の犬の跳梁!荒涼たる一寒村を舞台に、恐怖と怪異にみちた妖犬に挑戦するホームズは?続きはこちらから⇒ttp://www.ebookjapan.jp/shop/book.asp?sku=60000745